第 60回 西高野街道 堺 - 四条畷 2007年10月14日
曇りがちだが気温は最高21度と、ウォーキングには絶好のコンディションであり、秋のベストシーズン開始にあたって足のウォーミングアップを兼ねて西高野街道を歩いた。 資料には 歴史の道調査報告書「高野街道」 を元に事前に、昭文社文庫判近畿圏(3万分の一)に街道ルートを記入したものを用いた。 さらに大阪府作成の街道ウォーキングマップも利用した。 西高野街道は堺の紀州街道を大小路で東へ分岐する。 このあたりが埋め立てられる前は港があり、平安後期鳥羽上皇の高野山行幸順路として整備された。 意外なことに石清水八幡宮を起点として大阪府を南北に貫く東高野街道は上皇や公卿には利用されず、船を用いて淀川を下りこの堺港を下船して西高野街道を通るルートが専ら利用されたらしい。 西高野街道はここから南東方向へ平野部をほぼ直進し、河内長野に至り、そこで東高野街道と合流する。 今回はその合流部である四条畷までの約18kmを歩く。 |
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左) 南海本線 堺駅を8:05に下車。 駅前の信号を渡り東へ250mほど進むと、紀州街道と交差する。 右) さらに東行し、阪神高速堺線の高架をくぐり、陸橋を渡って直進すると右手前方に高層の堺市役所が見えてくる。 そこで道路を渡ると南海高野線・堺東駅が正面に見えるが、南方向へ右折する。 |
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左) このあたり、堺市榎木元町では竹内街道と道は重複している。以前、竹内街道を歩いたときは南下して一つめの道を左折したが、今回は二つめの道を左折した。 実はこれが正しい竹内街道だった。 「南無妙法蓮華経」の碑と、ニッポンレンタカーが目印で、ここを東へ向かう。 右) さっそく銭湯を発見。超音波風呂、電気風呂など10種類の浴槽が看板に謳ってある。逆順路の場合は駅にも近いのでちょうど良い入浴スポットだろう。 秋祭りの「ふとん太鼓」の幟があちこちに見られる。 |
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左) 竹内街道と西高野街道が分岐する辻。 右) ふとん太鼓の幟の傍に「高野山女人堂江十三里」の道標がある。 安政四年に茱萸木村(くみのきむら・狭山市)の小左衛門、五兵衛が発起人となって一里ごとに建てたものだ。(「大阪の街道」神野清秀著) 狭山まで十三基が現存している。 |
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竹内街道との辻 西高野街道方面 | ||
左) 堺市榎木元町 右) 仁徳天皇陵の北側に出る。 国道310号線を陸橋で渡る。 |
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左) 遥拝所 右) 三国ヶ丘駅を過ぎたあたり。 左側にコーナンがある。 |
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百舌鳥梅北町一丁目と二丁目の間で、 国道を左折し、国道の北側の旧道を通る。 |
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左) 公園入口に平成の道標 右) 府道28号線を横断する。 |
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左) 中百舌鳥小学校前を通過。 右) 再び国道310号線に出る。 正面は大阪府立大。 (9:24) 100m程国道を歩く。 |
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左) 白鷺駅口 交差点を左折する。 50m程先の鉄塔を白鷺公園へ向けて右折する。 右) 白鷺公園 トイレあり。 |
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野尻町、関茶屋を通る。 左) 「高野山女人堂十二里」 (9:48) |
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左) 阪和道の下をくぐる。 (9:58) |
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左) 中茶屋自治会館 地図では直進なのだが、ここで右折したので、ちょっと戸惑う。自治会館の道を進む。 右) 地蔵堂と道標 直進方向(右)が西高野街道。 左は「たきした金間山」(?) |
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左) 真言宗 興源寺 右) 堺市福田 府道36号線を渡ると、秋祭りのだんじりのためにカーブミラーの支柱やガードレールに紅白の布を巻いてある。 公園だが、トイレ、水道設備は無い。 |
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堺市福田から狭山市 山本北、山本中、山本南を通る。 |
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左) 「高野山女人堂十一里」 (10:48) |
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左) 府道34号線を横断する。 右) このあたりは堺市と狭山市の境界。 地蔵堂と道標 『 右 あまの山 左 かうや 』 |
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左) 街道ウォーキングマップに「ここからの眺めは少し見晴らしが良い」とある箇所。 狭山市今熊 右) 「おわり坂」 西高野街道はこのまま南東へ延びるが、 ここは北へ向かう下高野街道との合流部分。写真は北方向へ向けての撮影。 |
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左) おわり坂の交差点を横断して、橋を渡ってすぐに右折した30mほどの分岐点の様子。 川沿いの道ではなく、右手に帝塚山大学を見ながら、左の細い道を進む。 右) 稲刈りを待つ垂れた稲穂。 今日は10月の第2土曜だが、秋祭りがあちこちで行われている。秋祭りは収穫を神様に感謝するためのものとあらためて感じる。 |
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茱萸木のだんじり 左) 子ども囃子を乗せただんじり。 こういう地域は子供会もしっかりしているのだろう。 右) 街道から50mほど東を平行して走る国道310号線へ廻り町して、第七小学校の校庭へ別のだんじりを見に行く。 子どもの頃から祭りに親しんでこそ、大人になってもこうした祭りが受け継がれていく。 |
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左) 11:35から25分程度、昼食休憩をとる。 小学校のすぐ裏の がんこにて。 牡蠣フライ定食(¥819) うまかった。 国道からまた街道へ戻る。 茱萸木(くみのき)の祭りの様子。) |
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左) 「高野山女人堂十里」 (12:20) |
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左) 茱萸木7丁目の終わりの方で、分かりにくい箇所。 地図には載っていない直進できる道がある。直進すると川で行き止まりになっており、西高野街道は右にカーブする。 50mほどでまた信号があり道が分岐しているが、道なりに真っ直ぐに進み、河内長野市へ入る。 |
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左) 松林寺。マップには隣に春日神社があるが、分からなかった。 |
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左) 河内長野市楠町で鋭角に北へ向かう道が中高野街道。写真は西高野街道を進行方向へ向けて撮影。 右) 晴明塚 |
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左) 大阪外環状線の高架をくぐり、さらに国道310号線を斜めに横切る。病院の前の道を進む。 古野町 右) 行者堂 |
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左) 東高野街道との合流箇所。 振り返っての撮影。左が西高野街道、右が東高野街道。 右) 同じ箇所で進行方向を撮影。 河内長野のアーケードに入る。 |
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アーケードを抜けると 高野街道 の道標がある。 「堺・大小路へ 北西約18キロ 京都・八幡へ北東 約57キロ」 |
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13:20 南海高野線 河内長野駅に到着 本日のここまでのウォーキングデータは、 28,140歩/22,575歩(しっかり歩行) 927Kcal (消費脂肪 61.5g) 19km 多少汗ばむ程度で途中で飲料を買うこともなかった。快適なウォーキング日和だった。 |
今日はミノルタDimage x50を忘れてきてしまった。 そこで携帯電話のカメラ(東芝T911)で撮影しました。
秋の河内はあちこちで収穫を感謝する秋祭りが行われています。
高野街道の続き ”東高野街道 羽曳野市 古市 − 和歌山県 橋本”
更新日: 2021/5/25 リンク切れ修正